大腸の環境を整えよう! (2015/05/27 更新)

facilities-img0142111211111111112.jpg腸は身体が必要とする栄養素を吸収するとともに、体に害のある細菌やウィルスなど病原体の侵入を食い止める最大の免疫器官で、人間の身体の免疫機能の約60%は腸が担っているとも言われています。

私たちの腸の中には、約1,000種類、数にすると約1,000兆個もの細菌が住んでいると言われ、これは、重さにすると1kg以上にもなります。

人間の腸には、「十二指腸」「小腸」「大腸」などがあり、小腸は食べたものを消化酵素により分解し、栄養として吸収する一方、大腸は便を作って蓄積し、体外へ排出する役割を担っています。

また、腸内細菌にはビフィズス菌や乳酸菌などの健康に役立つ「善玉菌」が2割、様々な病気を引き起こす原因となる「悪玉菌」が1割、その他環境によって善玉菌にも悪玉菌にもなりうる「日和見菌」が7割存在しており、お互いにその定住する場所を奪い合っているような状態です。その中で「善玉菌」が優勢の時は腸内環境が整って免疫力が保たれている状態ですが、「悪玉菌」が増えると免疫機能が低下して病気に罹りやすくなったり、アレルギーを引き起こしたりといったことがあります。

善玉菌の代表的なものにはビフィズス菌や乳酸菌などがあり、善玉菌が腸内で増えやすい状態へと導くためには、食物繊維の多い野菜や豆類のほか、味噌や納豆などの発酵性食品を積極的に摂取するよう心掛け、腸内細菌の理想的なバランスを保ち、大腸の環境を整えるように努めましょう。


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